約16回に渡り駆け足でお届けしたMochajava Cafe 大久保本店レポートですが、一先ず終了です。通常はjUMP Web Siteの管理をしており、Mochajava Cafe 大久保本店のスタッフではないのですが、改修初期の頃の「旧大久保本店、藤嶋家住宅」、オープンした店を間近に見たことで再生レポートを掲載することにしました。掲載したくなる良い店でした。

主観になりますが、こういった店が各地域にあることで旅の楽しみが膨らみます。また足を運ぼうと思うことが出来ます。福岡からは近いので、私も季節のその時々に時間を見付け、博多港からフェリーに乗りMochajava Cafe 大久保本店を訪れたいと思います。

私が知る限りになりますが、記事にも書いた与那国島の「ユキさんち」、波照間島の「仲底商店」などと同様、再訪したい店の一つとなりました。また機会を見付けて、新たなMochajava Cafe 大久保本店レポートもお届けしたいと思います。
時間的な都合によりリアルタイムでの更新作業は出来ませんでしたが、Mochajava Cafe 大久保本店の魅力を少しでも伝えることが出来たのであれば幸いです。今後、Mochajava Cafe 大久保本店 Blogとしてスタッフが新たな更新を続けていく予定です。
一般メニューはMochajava Cafe Park SideやMochajava Vegetable 808と同様、手作り特製オリジナルハンバーガーやカフェラテなど洋風ですが、Mochajava Cafe大久保本店は玄界灘に浮かぶ壱岐島にあり、側には生粋の漁港、勝本があります。一般メニューにはありませんが、事前に御予約頂ければ新鮮な海の幸を御用意することが出来ます。壱岐は魚が美味い島で、私も滞在中は刺身や煮物、味噌汁を頂きました。玄界灘の恵みです。

Mochajava Cafe大久保本店はカマドで炊くご飯も含め、洋風のパーティメニューから魚料理と幅広いお食事を御用意することが出来ます。この日は団体の予約が入っていて、直前に写真を撮らせて頂きました。ちなみにカマドで炊いた一升のご飯は瞬く間に無くなってしまいました。かなり評判が良かったようです。

「およごし」壱岐島の郷土料理。細切りのイカと野菜を和えたお薦めの一品。

通称イカの「まるいれ」こちらもイカスミごと煮る壱岐島の郷土料理です。私も「およごし」と共にカマドで炊いたご飯と一緒に頂きましたが、美味かったですね。お薦めの一品です。イカスミには旨味があるので、煮物でも違う風味があります。形は少々違いますが沖縄のイカスミ汁を思い出しました。

壱岐島の刺身は薄切りです。魚の捌き方にも地域性があり面白いです。刺身も絶品。
福岡でも長らく愛されてきたMochajava Cafe手作り特製オリジナルハンバーガーなどに加え、Mochajava Cafe大久保本店には壱岐島ならではの良さがあります。大正九年以前に建築された日本家屋の風情、御予約に限りますが、玄界灘の新鮮な魚や郷土料理。二階のスタッフルームに見る遊び心など奥深いCafeです。Cafeが集中する天神地区においてもなかなか比較できる店はありません。独特で面白い飲食店です。Mochajava Cafe大久保本店でお茶を飲んでいると、与那国島の久部良にある「ユキさんち」という店を思い出しました。日替わりのカレーが美味しく、雰囲気も木の気配がするとても感じの良い店でした。与那国島滞在中は毎日通った店です。坂の途中にあり、西崎灯台を一望することが出来ます。外観や店の雰囲気は違いますが、どこか似ています。太平洋と東シナ海に挟まれた与那国島、玄界灘が広がる壱岐島。共に海を渡らなければ行くことの出来ない店ですが、良い店であることに違いはありません。例え時間が経っても、また行きたいと思う店ですね。
以前のカマドは再生出来なかったようですが、新しいカマドが設置されていました。この日は一升の米をカマドで炊き、壱岐島名物をオカズに炊きたてのご飯を頂きました。いや、かなり美味いです。ジャーよりもガス釜、ガス釜よりもカマドです。正直、お米本来の旨味がこれ程出るとは想像していませんでした。漬け物だけでおかわりがいけます。

真新しいカマド。

カマドに火が入りました。

薪の火加減は難しいようで、この日はMochajava Cafe 大久保本店で初めてカマドで米を炊いたこともあり、少し柔めのご飯が炊きあがりました。それでも美味かったです。

炊きあがりました。
パーティなど事前予約に限りますが、カマドで炊いたご飯を御用意することも出来るそうです。詳しくはMochajava Cafe 大久保本店スタッフにお問い合わせ下さい。個人的には、かなりお薦めです。本来、日本人は普通に美味しいお米を食べていたのだと気付きます。一般的な電子ジャーでは出せない味です。
Mochajava Cafe 大久保本店もう一つの魅力は二階にあります。現時点ではスタッフルームになるので一般利用は出来ませんが、バス、トイレ完備、宿泊可能です。初めて訪れた時はかなり痛んでいた床も綺麗になり、本棚やテーブルが備え付けられていました。

贅沢なスタッフルームです。

「親方」お手製のテーブルと本棚。jUMPの事務所にもありますが、個人的にはかなり気に入っていて、何時の日か私も作って貰おうと思ってます。ちなみにADSL完備、有線LANに繋げばインターネットも可能。

日本的な窓際の感じがかなり良いです。

白い屋根裏と木の風合いは絶妙。

この時は本棚が大夫空いていましたが、倉庫には珍しい書籍が保管してあります。
二階はかなり居心地の良い空間になっていました。
夕暮れ時の勝本町にも風情があります。例えば京都や、由緒あるお寺だけが日本の風景ではありません。漁港や海沿いを散歩するのも一興でしょう。

二階の窓から見える勝本漁港。この日の夕暮れは澄んでいて、雲一つありませんでした。テーブルの下は強化ガラス、窓からの光が一階へ届くようになっています。

Mochajava Cafe 大久保本店横の路地、直ぐ先には勝本漁港があります。

勝本漁港。生粋の漁港です。
以前の記事にも書きましたが、この日の夜は近くの温泉で疲れを癒しました。壱岐の夜は静かでとても穏やかなので、温泉で体を解した後はグッスリと眠ることが出来ました。
店内は余裕を持ったテーブルの配置で、ゆっくりお茶や食事を楽しむことが出来ます。奥は板の間。大人数のパーティにも対応出来るでしょう。板の間は向かって左側が掘り炬燵。テーブル席を含めるとかなりの人数が収容出来そうです。

懐かしい気配がする店内。

照明はMochajava Cafe Park Sideなどと同様房の輔さんの作品。Mochajava Cafe 大久保本店と良く似合っています。

Cafeとしては広い店内です。

時計。
風情のあるCafe。モノクロでもモノトーンでもありませんが、懐かしいアルバムを捲っている感じがします。
「Mochajava Cafe 大久保本店」としてはこれから新しい四季を迎えるので、細かな改修作業は残っているそうですが、2008年8月に営業は始まっています。夏はかなり忙しかったようで、姉妹店のスタッフが応援に出掛けていました。

広い入り口。

壱岐島で活躍したダックスが入り口にあります。写真中央の四角い箱は年代物の金庫、当時の舟券もオブジェとして飾られています。

二階へ続く階段。二階の窓が良い感じです。
メニューはMochajava Cafe姉妹店と同様、オリジナルハンバーガーやカフェラテなど洋風ですが、内装は和の風合いです。想像通り木の色に深みがあって落ち着きます。
郷ノ浦港から勝本まで国道382号線を北上、一気に壱岐島を縦断します。二度目とは言え、勝本漁港は見慣れた風景となっていました。車から降りると、風に乗った潮の匂いが鼻先を掠めていきます。短い路地に入ると、T字路の右角に「Mochajava Cafe 大久保本店」の軒先はあります。外観はほぼ変わっていませんでした。

外観はそのまま、ただし屋内の照明で温かみが増しています。明かりが灯り、約50年振りに商いが再開されていました。元海産物問屋が、2008年8月にCafeとして再生です。

オーナーの愛車「Knackle Head」1941 FL。アメリカ生まれのハーレーと、純国産の木造住宅、異種であっても共に長い年月を生きてきているのでよく似合います。

今回壱岐島には車一台とバイク一台で上陸しました。ハーレーの走る姿は純粋に格好良いです。鉄馬です。ビッグツインのエンジンの音と言い、壱岐島を走る姿はとても気持ちよさそうでした。

「Mochajava Cafe 大久保本店」入り口の扉。「大久保本店」という屋号が復活です。
外観はほぼ変わっていませんでしたが、内装は古い住宅を活かしつつ、全く別物となっていました。古くて新しいCafeが壱岐島にオープンです。前回は廃材や資材を運びながらも、既にその時点で「旧大久保本店、藤嶋家住宅」の持つ気配というのは良いものがありました。多分、それは足を踏み入れていれば誰もが感じたことでしょう。その数ヶ月後、他ではなかなか見ることの出来ないCafeとして誕生です。実際には想像以上に良い店として仕上がっていました。
2008年は盛夏でした。真夏日が続き、福岡でも密度の強い季節を実感することが出来ました。特に夕暮れ時の気配は格別で、部屋から見える街並みを眺めながら、竹富島の西桟橋を思い出したりもしました。そんな8月、壱岐島にMochajava Cafe 大久保本店はオープンしました。店の進行具合は伝聞していましたが、遂に完成です。古い建物なので細かな改修作業は続くにせよ、お客様を迎え入れる準備は整ったようです。その後Mochajava Cafe姉妹店のスタッフが交代で手伝いに行ったりと、毎日忙しい日々が続いているようでした。夏の壱岐島、勝本漁港にもきっと夏の風景が広がっていたことでしょう。私が二度目に壱岐島を訪ねたのは2008年10月3日のことでした。当日の朝に電話が入り「壱岐へ行くぞ」と。急いで支度を済ませ、迎えの車で博多港へと向かいました。二度目の壱岐島、外気は夏から秋へと移り変わっていました。

フェリー「ニューつしま」、この日も港ターミナルは想像以上に賑わっていました。

博多港を出港、一路壱岐島郷ノ浦港を目指します。残念なことに、港では僅かに見えた青空が雲に隠れてしまいました。

二度目の壱岐島です。湾内の入り口に建つ赤い灯台が懐かしくもありました。貨客船が接岸する頃には、残暑が僅かに残る島にも晴れ間が広がりました。過ごしやすい季節が訪れています。

ちなみにこのブログを書き起こしているのは12月。今朝は気温も低く、雪が舞っていました。幽かに白い山肌が窓の外に見えます。
港ターミナルの活気は、駅や空港と違い独特です。接岸できる船には限りがあるので、共有する時間も長く、ゆったりとしています。窓の外には停泊する船と海原が広がり、旅の初まりにを楽しむ十分な間があります。個人的には三日間くらい船に乗っていたいです。船旅のお薦めは北海道二白三日の船旅。名古屋を出港した貨客船は途中仙台に立ち寄り、苫小牧を目指します。太平洋側なのでそれ程揺れません。深夜甲板へ出ると、天気が良ければ満天の星空が広がっています。街明りや遮蔽物が無いので、本来の夜を楽しめます。博多港はこの日も想像以上に賑わっていました。港を出港したフェリー「ニューつしま」は玄界灘を越え、二度目の郷ノ浦港へと到着します。
第一弾壱岐島滞在は三日間でした。昼間は汗を掻き、陽が暮れると眠くなる。自然というか、抗わないサイクルには矛盾がありません。煌々とした街灯りは楽しくもありますが、半ば強制的で体にはストレスとなります。壱岐島の夜は暗く静かでした。屋久島の安房や奄美大島の瀬戸内町、沖縄本島を除く南西諸島の島々も同様で、離島には都心部にない極上の時間帯があります。喧噪が日常だと、静かな夜に慣れるまで時間は必要かと思いますが、馴染めばそれが本来の姿だと気付きます。昼夜は人よりも先にあって、その繰り返しの最中に人は生まれて来るので、至極当然な環境なのだと思います。多くの事を整理し、消化する時間帯ですね。体も解れます。それが総てだとは思いませんが、少なくとも休息は必要です。壱岐島の三日間は良い気分転換となりました。生活の場は福岡にあるので「帰る」という意識は働きますが、安堵よりも緊張を感じます。壱岐島に限らず、何時の頃からか離島や田舎を離れる際には同じような感覚を持つようになりました。地の人からすれば普通の風景であっても、普段はビルばかり見ている私からすればやはり特別な風景です。その後福岡へ戻り、季節は春から初夏へと移りました。様変わりする「旧大久保本店、藤嶋家住宅」の途中経過は写真で知りました。新しい土間、壁、階段の位置は変わり工事は着々と進んでいました。

土間が綺麗になってます。

土壁は白くなり床はフローリング、土間との隙間にはタイルが貼られています。

一間の急な階段は無くなり、入り口側に真新しい階段が設置されています。壱岐島滞在中、階段の位置や形は随分と熟考していましたが、完成してます。

階段の裏側、写真奥には以前カマドがありました。現在は壁が出来てます。更に奥は厨房。

二階もフローリングになり、壁も綺麗になっています。柱の感じはそのまま、良い色です。

二階奥の窓からは勝本漁港が見えます。写真では分かりにくいのですが、窓下の床は一部強化ガラスになっています。こちらも壱岐島滞在中、二階の床を剥いだときに話してました。陽の光も届くし、店も広く見えます。

入り口の引き戸も改修されていました。以前海産物問屋だった名残か、間口の広い玄関です。
工事は順調に進んでいるようでした。一口に民家を店舗へ、と言っても各種役所の許可や、長崎県のまちづくり景観資産にも登録されているので改修出来ない箇所もあり、時間を掛けてパズルのピースを埋めているようでした。オーナーや関係者は物作りに拘りを持つ方々なので、一つ一つ丁寧に店作りを進めている感じがします。店舗が完成に向かう、というのはどうあれ楽しいことなのだと思いますが、「Mochajava Cafe 大久保本店」の場合はベースが風情ある木造二階建ての住宅だっただけに一入なのだと思います。時を経て商いが再開するというのは、第三者的見ていても興味深いです。